沖縄そば生産量日本一!サン食品のサンサンショップ

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サン食品の歩み






「当初はうどんと日本そばを作り、自分でそば屋を営業。店は沖縄の人の嗜好を知るためのアンテナショップでもあったんです」と、創業当初を振り返る土肥健一社長。

好まれる味や食感など、沖縄の消費者の嗜好を熟知した上で、沖縄そばの麺を作り始めた。

「そばづくりは奥が深い。丁寧にこね過ぎると醗酵してしまうし、力を入れ過ぎれば固い麺になる。水の性質にも味が左右される。私自身が沖縄で生まれ育っていれば、これほど難しいとは思わなかったかもしれません」

何度も試行錯誤を繰り返し、納得のいく沖縄そばが完成するまでに六年の歳月が流れた。

「やっと自信を持って売ることができる沖縄そばが完成しました。しかし、当時は、だしがおいしいと言われるそば屋はほとんどなかった。それではいくらおいしい麺を作っても食べてもらえないと意味がないと考え、だしの開発に目を向けたのです」

県内でもそばだしの開発に着手したのはサン食品が最初。本土と沖縄の水質や気候を考慮しながらの作業。そしてついに完成し、沖縄そばとだしをセットで売り始めた。



「あるときわが社の商品が 『名護では15セントで売られている』という情報が入りました。調べると、それは那覇では10セントで売られているもの。仲卸に理由を聞くと、『売れているからいいじゃないのか』と言う。儲け主義ではいけない。消費者が安心して買う環境でなければならないのです」
そこで直接小売店や業務店に販売する直販体制を確立することを決意。創業二年目からすでに直接販売のルート開拓を行っていたことが功を奏した。
サン食品の認知度も高まり、県内全域にまで販売ルートを拡大。売り上げも伸びる結果になった。
「直販するメリットは、お客様の反応がダイレクトに返ってくるところ。クレームや意見があれば、その場で直接対応することができます。間に仲卸が入ってしまうと、消費者や顧客の情報が入ってきません。メーカーは商品をつくるだけでなく、消費者の口に入るまで、常に最善を目指さなければなりません。それがメーカーの責任なのです」
2004年、品質・衛生管理システム ISO9001、HACCP方式の認証も受けた。

消費者の目線に立つという姿勢は、製品づくりにも生かされている。
「今の沖縄の文化に注目が集まり、それに伴ってあらゆる関連商品が市場に出回っています。もちろん時代の流れに沿って、変わっていくものがあってもいい。しかし、原点だけは見失ってはいけない。沖縄そばにおいても同じ。作り方や配合など、本場沖縄そばの定義がある。それを基本にして、オリジナル性を加えるのはいいのですが、本流を外れてはいけません」

ややもすると、利益主義にとらわれがちな市場にも警笛を鳴らす。

「沖縄そばが宮廷料理に始まり家庭の食卓にのぼるまで、さまざまな変遷があったことでしょう。われわれのそばづくりの過程も同じです。以前は、いかにおいしい製品をつくるかが課題でしたが、今の時代はおいしくて当たり前。これからは、『おいしくて健康にいい』 『おいしくて楽しめる』という新しい提案をしていきたい。それがこれまでの経験を次の時代につなぐことになるのです」

さまざまな変遷を辿ったサン食品は、食品メーカーの責務を果たすため、沖縄の食文化を発信し続けていく。過去、現在、そして未来へ。